在校生インタビュー 【2021年度】4年生 小宮海徳さん

Q:体育学科を選んだ理由を教えてください。
A:私は、できることとやりたいことが叶えられる大学を考えた時に、体育学科が該当すると思い、体育学科を選択しました。高校時代に、部活動や勉強で後輩や同級生に教える機会が多く、「教えるのがうまい」と言われ、それが自分の長所だと考えました。そして、どんな分野を教えるのかと考えたときに、最も興味があり、長い時間取り組んできたスポーツを教えることが最適だと考えました。そのため、教員の輩出人数が多く、スポーツの分野を科学的知見から学べる体育学科が一番自分に合っていると思い、選択しました。

Q:体育学科の魅力はどのような点ですか?
A:体育は横断科学と言われているため、栄養学、医学、心理学など幅広い分野を優秀な教授の方々から教わることができる点です。体育学科と聞くと実技ばかりやるイメージがあるかもしれませんが、実技は週2~3コマ程度なので高校の体育の授業数と大差ありません。その代わり、今まで直感でやっていた運動を科学的知見から深く学ぶことができます。例えば、走るという運動でどの筋肉がどのように動いているのか、また神経からどのような命令が出ているのかなどを解剖学、バイオメカニクス、生理学といった科目から学ぶことができます。自分のトレーニングやダイエット、怪我の処方など生活に結びつくことが多くあるので、学んでいてとても楽しいです。

Q:現在、体育学科の専門科目ではどのような学びに力を入れていますか?
A:私は、トレーニング科学とスポーツリハビリテーションに力を入れています。トレーニング科学では、 競技力向上や健康の保持増進に有効な科学的トレーニングを学びます。ただトレーニングの種目を学ぶのではなく、骨、筋肉、関節、神経系などの機能や筋肉の収縮タイプなどから、どのようなトレーニングが最も効果的なのか、またどのようなトレーニングプログラムを組めばいいのかを学びます。スポーツリハビリテーションでは、スポーツによる怪我の診断、処方、テーピング、運動療法などを学びます。怪我も、性別、年齢、種目などで受傷のし易さや処方のやり方が変わってくるので、覚えることが多くて大変ですが、やりがいがあります。

Q:印象に残った授業があれば、科目名とその理由を教えてください。
A:たくさんあるのですが、特に印象に残っているのは運動生理学です。運動生理学では、運動によって身体にどのような変化が生じるのか、その現象と仕組みについて学びます。運動生理学を学んだことで、実際に運動をしたり、見たりする際に身体でどのような反応が起こっているのかを理解することができるので、運動の見方や考え方が大きく変わりました。

Q:入学した当時と比べ、学びを通して成長したと感じる点はありますか?
A:科学的根拠に基づいて物事を客観的に考えることができるようになったと思います。スポーツの分野は、主観ではなく科学的根拠や数値に基づいて分析をしなくてはいけません。そのため、ある現象をそのまま鵜呑みにするのではなく、知識や情報を照らし合わせてそれが正しいものなのか判断する能力が必要です。例えば、新型コロナウイルスでマスクの大量消費がありましたが、メディアでマスクが必要と言われているからマスクを付けるのではなく、新型コロナウイルスの感染経路やマスクの性能などを科学的根拠に基づいて自分で考えることができました。これは、誰でも簡単に、大量の情報にアクセスできる現代では重要な能力なのではないかと考えています。

Q:最後に、受験生ヘメッセージをお願いします。
A:体育学科では実技だけでなく様々な分野を学ぶことができます。そして、それを優秀な教授の方々に教わることができるので環境としては申し分ないです。なので、自分が学びたいと思って行動すればたくさんの経験と知識を得られます。もし、体育学科に入りたい!と思ってくれたのなら一緒に頑張りましょう!