学会長の挨拶


 春から夏に移り変わる季節に,装いも新たな「日本アプライドスポーツ科学会」をご案内できることを嬉しく思います。前身の「桜門体育学会」が10年ほど前に改組され,その後は新たな学会の形を模索しながら少しずつ改変・前進してきましたが,いよいよ目標とする明確な学会の形と方向性を見据えた再出発となりました。ここに至るまで若い学会員の皆様を中心とするワーキンググループの献身的な努力がありました。深く感謝申し上げます。本年は,延期された自国オリンピック・パラリンピックの開催,また東日本大震災から10年目を迎えた年です。まだまだ続くコロナ禍を含めスポーツ界にとって記憶に残る試練の年となるかもしれません。新たな学会も,会員の移行,日本学術会議協力学術研究団体への申請,機関誌「アプライドスポーツサイエンス」第1巻の発行,第1回学会大会の開催,さらにホームページ,ロゴマークやイメージカラーなど,課題は山積みです。「桜門体育学会」は,全国の体育・スポーツ系学内学会の中で,半世紀を優に超える長い歴史を誇りました。この体育学・スポーツ科学の研究・教育の歴史と伝統を基盤に,豊かな実践フィールドと他領域との連携を資源とできる「日本アプライドスポーツ科学会」は,その目的に,様々な立場の人々が集い,多領域からのアプローチを駆使した応用力を生かして身体運動及び体育・スポーツ科学を研究するとともに,新たな発想と想像力でスポーツと共生する社会の発展に寄与することを謳っています。「アプライド」の名称にはその意志が込められています。これから本学会は形だけでなく中身を充実していくことになります。研究と学びに相応しい場になるよう,多くの方の積極的なご参加とご協力を切に願っております。

桜門体育学会会長

  水落 文夫