論文掲載

本学科助手の井川純一さんの論文が、日本アプライドスポーツ科学会のオンラインジャーナル『アプライドスポーツサイエンス』に掲載されました。

アプライドスポーツサイエンス 2022 早期公開(第2巻)

題目:ローラースキー・トレーニングにおける主観的努力度が客観的出力に与える影響
著者:井川純一・高信清人・三木圭太・水島宏一・野口智博・小山貴之・金野潤・城間修平・伊佐野龍司・関慶太郎・川井良介・青山清英

 本研究は,ローラースキー・トレーニングにおける主観的努力度が客観的出力に与える影響を負荷管理と技術習得の両面から検討することを目的としています.得られた主な結果の内,主観的努力度が90%の時に最大速度が達成されたこと,主観的努力度の目標に対して客観的出力が過剰傾向を示したことから,ダブルポーリング走法のグレーディングは主観的努力度が80%程度の負荷で「適切なピッチ・ストライド関係」を維持したまま漸増する技術トレーニングを導入することが「頭打ち現象」の抑止に有効であるとともに,負荷管理の側面でも重要な課題であることが明らかになりました.また,対象試技とした垂直跳やドロップジャンプの跳躍高とダブルポーリング走法のピッチのグレーディング能力には類似性があり,ローラースキーのトレーニング計画立案の際に競技者のグレーディング能力を垂直跳やドロップジャンプによって予め簡便に確認できる可能性が示唆されました.