スクワットは姿勢によって反動動作の効果が異なることを発見

Journal of Human Kinetics 第86巻に、関慶太郎助教、長野友紀さん(令和2年度博士前期課程修了)、青山清英教授、森丘保典教授(スポーツ科学部)らの論文が掲載されました。なお、この論文は長野さんの修士論文をベースに再検討し、英語で再編したものです。

Squat and Countermovement Vertical Jump Dynamics Using Knee Dominant or Hip Dominant Strategies
Keitaro Seki, Tomoki Nagano, Kiyohide Aoyama, Yasunori Morioka
Journal of Human Kinetics 第86巻 63–71ページ
http://www.johk.pl/
論文URL:http://www.johk.pl/files/jhk-2023-86-07.pdf

論文概要
 スクワットはスポーツのトレーニングにおいて幅広く用いられています。スクワットでは、挙上重量や反復回数に加えて、重心最下点時の姿勢(膝関節優位姿勢、股関節優位姿勢)や反動動作のあり・なしによっても負荷を変えることができます。しかし、姿勢と反動動作を組み合わせた場合の下肢への負荷についてはこれまで検討されていませんでした。
 本研究では、スクワットに類似した単純な運動である垂直跳を用いて、反動ありとなしの膝関節優位姿勢および股関節優位姿勢における下肢への負荷を検討しました。その結果、反動ありの膝関節優位姿勢において膝関節への負荷が極端に大きいにも関わらず、身体の挙上には大きく影響しないことが明らかになりました。