論文掲載

Sports Biomechanicsに関慶太郎助教と本道慎吾准教授(スポーツ科学部)の論文が早期公開されました。Sports Biomechanicsは国際スポーツバイオメカニクス学会(ISBS)の機関誌であり、国際的に著名な学術誌です。

Effects of hurdle height on lower limb joint kinematics and kinetics of male trainee sprinters during hurdle jumps
Sports Biomechanics, Latest Articles
DOI: 10.1080/14763141.2023.2241852
論文URL:https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/14763141.2023.2241852

「ハードルジャンプはハードル高を過剰に高くしても下肢の負荷は変化しない」

論文概要
ハードルジャンプは、スポーツのトレーニングによく用いられる種目のひとつですが、これまでの研究ではトレーニング介入が主であり、力学的観点から下肢に与える負荷は十分検討されていませんでした。本研究では、ハードルジャンプにおいて、ハードル高が踏切中の下肢の動作や力発揮に与える影響について、0.76m、0.91m、1.06mのハードル高を比較することで検討しました。その結果、反動ありの垂直跳(CMJ)の跳躍高と同程度の高さがハードルジャンプを実施する際の最適なハードル高であることが明らかになりました。また、それ以上にハードル高を高くしても、跳躍高はわずかに増加するのみで、空中で下肢をより屈曲することでハードルを超えており、踏切中の下肢の負荷には変化が生じないことがわかりました。