特別講演


福田充(ふくだみつる)

日本大学危機管理学部教授、同大学院新聞学研究科教授


●プロフィール
昭和44年、兵庫県西宮市生まれ。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(政治学)
専門は危機管理学、リスク・コミュニケーション、テロ対策、インテリジェンス、災害対策など。内閣官房委員会委員、コロンビア大学戦争と平和研究所客員研究員などを歴任。
著書に『メディアとテロリズム』(新潮新書)、『テロとインテリジェンス~覇権国家アメリカのジレンマ』(慶應義塾大学出版会)、『リスク・コミュニケーションとメディア』(北樹出版)、『大震災とメディア~東日本大震災の教訓』(北樹出版)など。
平成29年、テロ等準備罪の参議院参考人招致で国会にて政府側賛成陳述を担当。現在、内閣官房・新型インフルエンザ等対策有識者会議メンバー。

■特別講演(掲載日時:令和3年1月17日(日)~1月23日(土))

「新型コロナウイルスの危機管理とリスクコミュニケーション(案)」
講  師:福田 充 先生(日本大学危機管理学部)
概  要:新型コロナウイルスのパンデミックは世界に大きな被害をもたらした.日本政府や自治体の対応は初動において混乱し,危機管理の観点からも大きな問題を残した.日本で初めて発出された新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が解除されたのち,日本社会は経済活動などの社会活動を続けながら感染防止対策を両立させるという極めて難しいオペレーションを実行し,アフターコロナの時代における新しい生活様式のあり方を模索し続けている.治療薬やワクチンが開発,承認され,日本国内で接種開始されるまでの間,この新型コロナウイルスに対する危機管理も次のフェイズへと移行しつつある.グローバルなリスクであるこの新型コロナウイルスは,社会においても政府や自治体だけでなく,企業や学校,病院,そして家庭や個人までもがステークホルダーとしてそれぞれの対応を求められる遍在的なリスクであり,公助だけでなく,共助,互助,自助といったあらゆるレベルでの危機管理が求められる.社会全体で取り組むべき新型コロナウイルスの危機管理はどうあるべきか,とくにリスクコミュニケーションの観点から考察する.


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