【論文掲載】メンタルヘルスはケガのリスクに影響するのか-大学生アスリートの心理的受傷プロセスを解明
本学大学院博士後期課程の田島勇人さん、持田慶貴さん、本学科の小山貴之教授、髙橋正則教授らの論文がスポーツ産業学研究に掲載されました。
題目:大学運動部員の心理的要因に着目したスポーツ外傷・障害の受傷プロセスの検討
著者:田島勇人・持田慶貴・小山貴之・髙橋正則
掲載誌:スポーツ産業学研究,36巻1号 1-9ページ
DOI:10.5997/sposun.36.1_1
リンク:https://doi.org/10.5997/sposun.36.1_1
<研究概要>
本研究は大学男子運動部員293名を対象に,受傷と関連するメンタルヘルスとストレッサー,心理的スキルとの関係を検討することで,受傷に至る心理的プロセスを明らかにすることを目的としました.はじめに心理的スキル(DIPCA.3),ストレッサー(大学生アスリートの日常・競技ストレッサー尺度),メンタルヘルス(SMHAT-1)を評価し,その後約3ヶ月経過後に調査期間中の受傷状況を調査し,終了しました.欠損のあった75名を除く218名を分析した結果,SMHAT-1の心理的苦痛(メンタルヘルスの不調の程度)が高まるほど,受傷に影響を与えていることが明らかとなりました.またこの心理的苦痛には,ストレッサー(日常・競技での人間関係,自己に対する内的・社会的変化)を介して,心理的スキル(精神の安定・集中,協調性)が影響を与えていることが示されました.以上の結果より,心理的スキルを高めることで,ストレッサーを介して心理的苦痛が低減し,さらには心理的苦痛が低減することで受傷リスクも低減するといった,受傷に至る心理的プロセスが明らかとなりました.